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2018/03/26

艦隊憑流記2

合作の続きです。

トクン、トクンと言う心臓の音と共に、完全に喪失していた肉体の感覚が蘇って来た。
濡れた髪の感触。胸の重み。下半身の物足りなさ……先程まで加賀で感じていた心地の良い女性としての五感を取り戻していく。
視界が開けるとすらりとした足が湯に浸かろうとしていた。

「では失礼しますね。」

また同じように自分の目線の下から声が発せられる。
加賀の凛とした声とは対照的に、蕩けてしまいそうなほどに甘い声の持ち主だ。
かと言って芯が無いというわけではなく、ある種の真面目さも感じられる。

(ああ、この子可愛らしい声してて好きだな……こんな声で誘惑してもらえたらどれほど幸せなことか……)

耳元で囁かれるような妄想している間に榛名は全身を湯に浸からせる。
加賀と同じように浴槽へ髪の毛が入らないようしっかりとタオルで巻かれており、肩まで沈んでいった。
目を細めてぼんやりと焦点を外しながら伸びをしていく。

「はぁ…気持ちいいですね…」

リラックスモードに入ったカラダは力が抜けて、視線が自然と水面に向いた。
中に潜む男はそれを好機と見て榛名の肉体を凝視していく。
ぷかぷかと浮かぶ大きさと美しさを兼ね備えた胸、加賀の身体はまさしくダイナマイトボディだったが榛名は芸術品に近い。白磁の肌がお湯でぽっと火照り、なんとも言えない艶かしさを醸し出す。

(綺麗なカラダだなあ……白くて若々しくて汚れをまだ知らなさそうだ。あっ、ちらちらしか見えないけど乳首……すごく綺麗なピンク色してる……)

こんなにエロいカラダをしてるのに本人は劣情を催さないのだから不思議で仕方ない。
男ならば勃起しながら凝視し続けるだろうに。
ゆっくり観察したいと願う男の願いとは裏腹に顔が加賀たちの方へ向いてしまう。

「今日も快勝って聞きましたが赤城さんはかなり大きく損傷してしまったんですね。加賀さんがほぼ無傷なのはそこまで不思議ではありませんが」

こういいながらも嫌味っぽく聞こえないのは彼女の雰囲気からだろうか。
成る程、と頷きながら今日発生した戦闘の詳細を共有していく。
あくまで彼女達は軍人、先ほどまでの雰囲気とは違ってまるで会議室のような様相だ。

「敵も勢いも徐々に苛烈さを増してきてるわ。今回は私の油断もあったけれど、これからは今まで通りにはいかないかも知れないわね」

赤城は熱い息を吐きながら漏らす。
誰かに向けてと言うわけではなく、どちらかと言うと自分に向けての発言でもあった。
慢心してはいけない、そうは思っているのだけどと続けて大きく伸びをしている。

「私たちも練度を上げていかないといけないということね。でもそれは明日また考えればいい。今日の出撃は終わったのだから難しいことは今は忘れましょう?」

その様子に加賀はゆっくりと表情を緩めて、雰囲気を切り替えていく。
メリハリがきっちりしているのも、真面目な彼女らしいものであった。
榛名も、手を合わせると声のトーンを変えて新しい話題を放り込む。

「はい!では今日お姉様とあったことなのですが…」

仕事の話をそこそこに、3人はいわゆる女子トークを繰り広げる。
こういう日常を覗き見ることも嫌いではないが視界を強制されてしまうことがなんとももどかしい。
今までのように俯瞰視点で眺めることができればいいのだが、榛名のカラダを出ることは自殺行為の他ならないからだ。

(このまま榛名の視界にポロリが入ること祈りながらじっとしていることしかできないのか……どうせ加賀の方を見るなら顔じゃなくて胸を見てくれーっ!)

その大きな双丘とそれが織りなす深い谷間が見たい。
しっかりと、舐め回すように観察して目に焼き付けたい。
下心満載の欲望が男の心を埋め尽くす。

(視線を下に向けてくれ!胸を見たい!加賀の胸が……見たい……!)

「それで慌てたお姉様が……てい、とくに……向かっ、て……」

すると不思議な変化が起きた。
榛名の視線が加賀の顔から少しずつ下へと移り、やがてその大きな胸へと止まったのである。
水面に浮く巨大な乳房、そこについた少し大きめの乳頭、そして乳首が良く見えて。
何故か、唇がヒクッと釣り上がった気がした。

(え、なんだ?視線が、動いた……?)

相変わらず肉体の自由は効かない、それなのに榛名の肉体が男の願いを聞き入れたかのように視線を下へと向けた。
何かを我慢する感触がする……先ほどまで、もどかしいと思っていた自分の気持ちが、榛名も感じている?
不思議な感覚であった、何かが明らかに変わった感触がしたのである。

「私の胸がどうかしたかしら?」

ぼんやりと胸を見つめる榛名に、加賀は首を傾げていた。
と言うよりも、話が途中で止まったことに違和感を感じたのであろう。
しかしながら同性であるが故、隠すような仕草もせずにいるのが何とも無防備だ。

「えっ!?あっ、ご、ごめんなさい!何故かその、気が付いたら視線がそちらの方に動いてしまっていて……なんでも、ありません……」

ハッと気づいたように顔を上げると、恥ずかしそうに目を背けてしまった。
頬がかぁっと熱くなって、太ももをもじ、とすり合わせる。
どうしてこんなことになったのだろう、疑問と少しばかりのポカポカした何かが胸に巣食った。

「……?まあ、いいけれど……」

そう言って話を続けていく加賀。
男はそれを聞きながら、身に起こっている確かな違和感の正体を探っていた。
先ほどのような排出される感覚とは違う……寧ろ強く結びついていくような。

(え?偶然じゃないのか?榛名が……俺の意識に影響された……?)

それならば、と確認の意味も込めて今度は自分の身体を見下ろすように念じる。
意識を深く沈み込ませるよう、深呼吸をするかの如く。
欲望を丁寧に丁寧に擦りこんで行く。

(自分のカラダを見下ろせ……胸を見ろ……太ももを見ろ……自分のいやらしい肉体に興奮しろ……)

もし自分だったらどうするか、それを想像していく。
心臓がトクンと小さく跳ねたような感じがした。
下腹部がキュンと疼いて、覚えたことの無い感情が榛名を満たしていく。

「っ!っふぅっ……!?」

ぼぅっと胸の奥で灯った欲望の火に困惑する榛名。
どうしていいかわからず視線が泳ぎ、やがて一箇所に固まった。
俯いたまま金縛りにあったかのように動けない。

「はぁ……はぁ……」

湯船よりも熱い息を吐きながら、榛名は心臓の高まりを抑えきれなかった。
たわわに実った胸……その乳頭や乳首を凝視して美味しそうと感じる。
ついさっきまで自分のモノであったのに、まるで他人のように思えて仕方がない。

(私……どうして急に……自分の身体から目が離せない……)

太ももをもじもじとすり合わせ、劣情と言うものを味わっていく。
何で、どうして、疑問が尽きることは無いが、それよりも自らのカラダが欲しくて仕方がない。
そう身悶える榛名の姿はお預けを食らっていた男にとって最高の褒美となっていた。

(うへへ、榛名ちゃんは興奮するとこんな反応するんだなぁ……そらそら、バレないように触っちゃってもいいんだぞ?)

男は気が付いていない、榛名が今どう思っているのかを感じ取っている事に。
まるで新しいおもちゃを手に入れた子供のような調子……とどまる事を知らなかった。
自らのカラダに強い違和感を植え付けた男は更に、男の欲望を重ねていく。

「ふぅっ!?はぁ……はぁ……そんな、私……どうして……」

か細い声で己の異変に戸惑いながら、必死に沸き起こる情欲を抑える。
真っ赤になった顔を湯に沈め、隣にいる加賀に気づかれないように必死に努めた。
すらりと伸びた手はどこか手持無沙汰で、何かを掴みたくてプルプルと震えている。
蚊に刺されたところに気がついたように、考えないようにすればするほど意識がそちらへ向いてしまっていた。

(可愛い反応しちゃって……手が胸に触れるか触れないかの場所を行ったり来たりしてるぞ?ほぅら、我慢なんかしないで触っちまえよ)

彼女の耳に囁くように言うと榛名の身体が芯から熱くなるのを感じた。
心拍数が高鳴る……『そういうこと』はしなくもないが、今ここで起きるなんて。
自分が変態になってしまったかのような錯覚を覚える。
しかし、逆らう事が出来ない……したくてたまらない、何かがそう訴えかけていた。

(わ、私……こんなところで……!だめ……!)

我慢強い彼女はよく耐えたほうであろう、だがもう限界であった。
湯の中を舞う手は乳房を掴もうとしてたまらず、下腹部はもう一つの心臓が出来たかのように脈を強めている。
ばれないように、ばれないように……

「あら、もう時間なのね。榛名、私達は先に上がってるわ……榛名?」

キュッと目を瞑った瞬間、ザバァと言う音がした。
まるで冷や水を浴びせられたかのように肩がビクッと震える。
バシャバシャと溺れそうな程手足をばたつかせながら、榛名は加賀の方を向いた。

「ひゃい!?榛名は大丈夫ですよっ!?」

明らかに大丈夫ではないのだが、それでも彼女は主張する。
反対側で赤城に修復材がかかる音を聞いてようやく落ち着きを取り戻した。
はぁ、と大きくため息をつく。

「よくわからないけど、ちょっとのぼせたんじゃないかしら?顔が真っ赤よ。湯加減が合わないなら修復材を使ってしまったほうがいいわ。倒れられても困るから」

加賀はいつものように淡々と述べるだけであった。
これが赤城以外の空母の誰かであれば結構な小言が来たであろうが、そうはならなかったようで。
むしろ、榛名にとって加賀が今動いてくれたことは冷静になるきっかけを貰ったともいえる。

「あっ、い、いえ……あと10分もないので……このまま、残ります……はい……」

パッとタイマーを確認して、俯きながら話す榛名。
自分の所要時刻までもを忘れてしまう程でだったのである。
普段ならばあり得ないはず……疲れているのだろうか。
そう思えば榛名はさらに落ち込むのであった。

「そう、あなたがそう言うなら……それじゃ、先に上がってるわね」

赤城もまた、体調には気を付けてねと笑みを浮かべていた。
そう言われるとさらに気が参るのだが、屈託のない言葉なので素直に受け取っておく。
最初の元気はどこへやら、気恥ずかしそうに縮こまりながら会釈をした。

「はい……お疲れさまでした……」

いったいどうしちゃったんだろう、と言わんばかりに体育座りになる榛名。
ため息をつき、手を揉んでそこをぎゅっと見つめる。
変な気は起こさないように……と。

(おっと!気まずいからって2人の全裸を見逃すことは許さないぞ。ちゃんと目で追うんだ!)

だが男はそれを許さなかった、絶好のチャンスなのだから。
念じた瞬間、ズクンと榛名の胸が大きく疼いた。
屈んでいた身体が大きく仰け反り、全身を小さく痙攣させる。

「くうっ……!?はぁ……はぁ……」

ゆらゆらと瞳が揺れると、瞳孔が開いてぎょろりと上がっていく加賀と赤城の方向を向いた。
重力に引っ張れる胸、ぷるぷる揺れるお尻、更衣室へと続くドアがガタっと閉まるまで一挙手一投足を全てその目に刻み付けた。
唇が釣り上がり、舌を少し突き出しながらニヤついた笑いを自分がしている事に気付く。

「どうしちゃったの私……自分だけじゃなく、加賀さんたちにもこんな気持ちを抱いてしまうなんて……」

口の端から涎がつつーっと垂れていた。
あの胸、尻、うなじ……そのボディ全てにむしゃぶりつきたい、雌を犯したいと思ってしまったのである。
また下腹部がズクンと疼いた。

(へへへ、あと10分もないがせっかくだしお楽しみも共有させてもらうか。そら、オナニーしちまえよ。今なら誰にもバレないぞ?ほら、ほら……)

そして気づかされる……榛名自身もまた、雌であることに。
流石にあの二人を、誰かを犯す事は自分の立場的にまずい。
なら、自分自身を犯せばいいのではないだろうか……そう思えて来てしまう。

「~~~~っ!!」

オナニーじゃない……レイプだ、今から自分を犯す。
ニヒッと彼女に似合わない下卑た笑みを浮かべていた。
他に誰かが来る事すらも考えず……自分の性感帯へと触れようとしていく。

「こんなの……私じゃありません!」

だがこの本来の彼女からはかけ離れた思考が彼女の中で矛盾を生み、それを認識した途端に一気に瓦解した。
例えるなら、痒いという感覚は痛みがとても弱い状態と言えばいいだろうか。
あまりに刺激が強くなりすぎて、榛名の精神が明確に異常と捉えてしまったのである。

(なっ!拒絶された!?)

やり過ぎたと思った時には既に遅かった、世界が収縮するような感覚。
先程加賀の身体から追い出された時と同じものだ。
榛名の肉体は自分のカラダに入った異物を認識して、吐きだそうとする。
口から入ったウイルスに反応して咳やくしゃみが出るような、生理的なモノ。
故に、男が何とか彼女との結びつきを強く保とうとしても無駄なあがきとなってしまった。

(く、そぉ、またこれか……!ダメだ!押し出されるっ!)

瞬く間に外へ追いやられ五感の消失とともに視界が暗転した。
程なくして再び開けると、あのおぞましい感覚が襲って来る。こればかりは何度経験しても慣れるものではない。
だがもう対処法は分かっている……別の宿主を見つければいいのだ。

(今ならまだふたりが着替えてるはず!もう一度加賀の身体に乗り換えれば!)

憑き物が落ちたかのように息を落ち着かせる榛名を無視して更衣室へと飛び込む。
するりとアルミのサッシを突き抜ければ、案の定ふたりはまだ着替えている最中。
加賀はブラを付けようとしているところだった。

(よし!もう一度加賀のカラダを借りるんだ!)

腕を回している背中……ハーフトップのようなブラを着終わった瞬間に思いっきり飛び込む。
プールの中に飛び込んだ時のように音が遠くなって、暖かいものがまとわりついてきた。
波紋の如くジワリと広がれば、先ほどと同じような人間の感覚が取り戻されてくる。

「うひゃい!?」

加賀は素っ頓狂や声を上げ、バチンと背中にゴムが当たってしまう。
今回は不思議なことにすんなりと加賀の中心に入り込むことができた。
チューニングがぴったり合ったかのように視界が合わさり、心なしか聞こえてくる音も、胸の感覚も慣れてきたように感じる。

(なんだこれ、今までと感覚が少し違う?)

先ほどまでは女性のカラダに違和感を覚えて仕方が無かったのに、まるで死ぬ前は女だったかのように自然に思える。
胸の重みも、濡れて背中に張りつく髪の毛も、どこか違う重心も……
そして何より、魂の居心地が良くなっているような気がした。

「加賀さん、どうしたの?」

突然声を出したっきり動かなくなった彼女に、赤城は小首を傾げた。
ハッと気がついたように加賀の意識が取り戻されて行く。
困惑の色を強くしながら、どうしてこうなったのかという原因を探ろうとしていた。

「い、いえ、急に寒気が……」

勝手に喋ってくれる加賀、だが今までそれを黙って見ているしかなかった男は妙な確信感を持っていた。
自分も、主導権をいくらか握っているのかもしれない。
根拠は無かったが、今日初めて会ったこのカラダが生来のモノだと錯覚してしまう程なのだ。

(不思議な気持ちだ。その気になれば、加賀のカラダを俺の意思で動かせそうな……まるで経験値が溜まったかのように)

丁度、ナイトブラと言われる少し緩めのハーフトップに胸を合わせるところだった。
それに合わせて、着ぐるみを着るように加賀の手足に自らを重ねるようにイメージをしていく。
試験的に加賀のカラダを動かせるかやってみようというわけだ。

「どうしたのかしら……俺……え!?どうして!?……嘘!?マジか!え、えっ?何が起きて……ふひっ……」

むにゅんと手に大きな乳房がのっかり、ブラのカップへと詰め込もうとした瞬間に形を大きく変えた。
細くすらりとした指がぐにぐにと、勝手に自身の胸を揉みほぐしていく。
何かのスイッチが入ったかのように心臓が跳ねあがり、だらしのない表情を見せる。

(うっひょー!これが加賀のッ……な、なんで!?わたし、胸……あっ、やわらか……♪)

加賀の意識はまるで二重人格のように混濁していた、そうこうしている内にも乳は更に揉まれて行く。
しかし、今ここで何かをするわけには行かない……やりすぎるとまた弾かれてしまうはずだ。
男は一回加賀に主導権を返すと、実験は成功したと言わんばかりにほくそ笑む。

「加賀さん?さっきから独り言を言ってるけど大丈夫?」

赤城は加賀が自らの胸に夢中になっていることには気づいていなかったらしい。
ホッと安堵する加賀は頭に手を当てると、どこか恥ずかしそうに俯いた。
不気味な違和感が彼女のカラダ全身を包んでいて、悪寒を覚えてしまう。

「え、ええ、気にしないでちょうだい……少しのぼせてしまったみたいで。ごめんなさい」

これでは榛名の事を厳しく言えないじゃない、自責の念が沸き起こってくる。
だがそれ以上に、原因が全く分からないというのが恐ろしかった。
まるで自分が自分のカラダに欲情していたような……。

(どうしたの、私?今までこんなことなかったのに。思っていた以上に疲労が溜まっていたのかしら?)

その困惑を感じ取りながら男はカラダの中でニヤリと笑みを深める。
榛名よりも急なやり方であったが、今のところは追い出されそうな雰囲気もなく。
少しずつ、少しずつ捻じ曲げていけば自分好みの動きをするようにできるのではないか?
そんな邪で欲望まみれの考えが思い浮かんでくる、男のような欲を持つ艦娘……そそるではないか。

(これはこれは……面白いことになってきたぞ?くくく)

そう、例えるなら自分たちが使っている弓だ。
竹をいきなりあの形にすることは出来ない……しかし、熱を加えて少しずつ杭で力を加えていくことによりあの綺麗な流線型へと変わっていく。
今から自分がやるのはそんな高尚なものではなく、寧ろ高潔なものを貶める行為であるが。

(だからこそ、いいんだよなぁ。しかし……)

何故たとえ話に弓が出てきてしまったのか?
男はてきぱきと着替えていく加賀の感覚を貪りながらそのような事を考えていた。




赤城と別れて自室に戻って来た加賀。
ワンルームマンションのような1Kで特に飾り気もなく、あまり女性らしいとは思えない。
洗面台に持ち帰ってきたお風呂セットなどを置くと、抱えないと持ち切れないほどの籠の中に大量の洗濯物がある事に気付く。

「あぁ……返却されていたのね」

(お?これは……)

乾燥させられた衣服の数々……軍人である彼女達は日常生活の全てをやるには時間が足りない。
故に、一部の事に関しては代行業者がやっているのである。
これもその一環と言うわけだ、ただしアイロンがけ等は自分でやらなければならないが。

(つまり……下着もあるってことか!これは確認しないとなぁ?って事は……)

「さて、先に片づけておきましょうか」

加賀は何の迷いもなくソレを持つとベッドの脇に置いてアイロン台を取り出す。
慣れた動作で自らの制服たちを皺ひとつないように伸ばし始めた。
几帳面な彼女らしく、糊をきっちり効かせつつ丁寧に丁寧に。
正座をしつつもゆらゆらと右へ左へ動かし、肩からぶら下がる二つの乳房を揺さぶりながら。

「ん、今日もいい香りね……お日様の匂いがするわ、それ以外にも……何かしら、洗剤を変えたのかしら?」

山のように積み上げられた洗濯物の中から、特に肌着にあたるモノを取ってはアイロンをかける前に匂いを嗅ぐ。
春になってきて日差しも穏やかで乾きやすくなっているようであった。
とはいえ不思議な臭いがするのは一体どう言う事か、加賀は小首を傾げてしまう。
何か特に弊害があるわけでも無い……寧ろ好ましくてもっと嗅いでいたい、このままずっと過ごしたいほどにまで思えるので問題は無いのだが。

(だが……随分と色気の無い下着だなぁ?私服とかどうなってるんだ?片づけの際に見てしまうか)

官給品である飾り気のない下着……スポーツブラとセットのボクサーショーツは材質もあるのでアイロンに当てる事はしない。
そちらもなんとなく、そうなんとなく違いを確認するため鼻に近づけたが別段変わりは無かった。
強いて言うなら、違和感の原因である香りが少々強いと思ったくらいである。

「さて、と」

気がつけば山のように積まれていた洗濯物は十数分程で片付いてしまった。
すっと立ち上がると、それらを拾い集めてベッドの向かい側にある箪笥へと収納していく。
そういえば、季節の変わり目でもあるし衣替えをしても良いかもしれない。
今回洗濯した服を仕舞うスペース以外のところも開いてどんな服があったかを確認する。

(うっひょぉ……と思ったがこれは、うーん。何とも味気が無い……榛名の方が良かったかも知れないなぁ)

一応、虫よけ等は入れていたので虫食いの被害に遭っているなどは無いようであった。
しかしながら、広げてみるとそこに入っていたのは地味な色の服ばかり。
下着の方も機能性を重視しているスポーツブラが大半を占めていて、使いこまれたヨレヨレのモノが目立つ。
そういえば、あまりに自分が鎮守府の外に出ないのを見かねて空母たちに引っ張り出されたときも赤城の服を借りないといけないほどだった。

「ん……こうしてみると地味なものばかりね。変に派手なのもどうかとは思うけども、少しくらい考えたほうが良いのかしら?」

白、黒、ベージュ……ゆったりとしていて肌の露出度もかなり低めである。
こうやって考えればまるで喪女の服のようではないか……少々愕然として落ち込んでしまう。
あまりファッションに拘らない加賀とはいえ、あまりの服を着ているのは一航戦の沽券に関わる事態だ。
そう考えれば、自分の部屋もあまり女性らしいとは思えない。

「私の部屋……相変わらず最低限のものしか置いてないわね。それにしてもどうしてかしら、見慣れてるはずなのにすごく新鮮な気分……それにどうしてこんなに気持ちが高揚するの?」

ふと見まわしてみると、箪笥の上にすら何もない自分の部屋に強い違和感を覚えてしまう。
先ほどの服の時のような……嫌ではない、嫌ではないのだ。
何かに導かれるようにふわふわとした足取りで他の場所を探索し始める。

(いやぁしっかし、良いボディをしてるよなぁ……涎が出てきてしまいそうだ)

唯一置かれた女性らしいモノ、加賀は姿見の前に立ち自分の姿をじっと見つめた。
ラフな部屋着に包まれたカラダ……緩い胸元のTシャツにショートパンツでトレードマークのサイドテールは解いてしまっている。
普段と全く同じなのに、どこかあどけないというか引き締まっていない姿に唇が釣り上がってしまう。
何だ、この気持ちは……鏡に映る黄色い瞳から目が離せなくなる。

「ふふ、やっぱりすごいわねこのカラダ……ってただ私が映ってるだけじゃない。自分に見惚れるなんて、意外と私はナルシストの気があったのかしら?」

なんとなしに、そんな言葉が漏れてしまった。
今までこのような事は思ったことが無かったはずなのに、どうしてだろうか。
だが意外と悪い気分はしない、むしろもっとみてみたいと思ってしまう自分が居る。
整った顔から視線を落とせば大きくシャツを押し上げる胸が目に飛び込んできて、ゴクリと喉が鳴ってしまう。

(気になるよな?気になってくるよなぁその胸。なぁ、揉ませてくれよ……ほら……)

おそるおそる両手を持ち上げ、触り慣れたはずの胸を鷲掴む。
カップの上からぐにぐにと揉むその感触は少し硬いが、それが何とも癖になりそうであった。
ただ自分の胸を触っているだけのはずなのに、好物であるアイスクリームを食べた時よりも幸せな気分になってしまっている。

「うぁっはぁ~っ……ほんと手に収まらないわね……どうやったらここまで成長するのよ。空母勢随一のバストというだけあるわね。さすがに雲竜には負けるけれど……はぁ、いつかあのメロンのような胸に顔をうずめてみたいものだわ、って何いってるのかしら私。さっきから邪な感情が湧いてきて仕方ないわ……でも不思議と嫌じゃない。くくっ、私のGカップの迫力も十分すごいわねえ……すっごくそそるわ……こんなはしたない物を持っていたなんて、どうして私はこんなことにも気づかなかったの……?」

にやりと口角を釣り上げながら両手の中で胸を躍らせる。
踵を上げたり下げたりして身体を揺らせば、ぷるんぷるんと豊満なバストは大きく引っ張られた。
何度も、何度もそれを繰り返しているうちにどこか頭の中で叫ぶ声が聞こえる。
しかしどうにも聞き取る事が出来ない……その考えが一瞬自らの頭を冷静にさせた。

「っとこんなことをしている場合じゃないわね。今日の戦況報告を書いておかないと明日提督に報告ができないわ」

データ収集目的として、出撃した艦娘は必ず日報を提出する義務がある。
特に大型艦ともなれば戦力の中心だ、彼女達が戦いやすいように戦術を立てていくわけなのだから大事な仕事。
いそいそと片づけられたワーキングデスクに座ると、常備してあるテンプレート用紙へ記入していく。

(おっ、ちょっと抵抗されちまったか……まぁ仕方ない。まだセーフだ)

日時、その時の状況……それらをなるべく事細かに、丁寧にしなくては。
しかし、数行書いただけですぐに”飽きてしまう”慣れた作業のはずなのに煩わしくて仕方がない。
ふぅ、とため息をついて背もたれに体重を掛ければ、いつの間にか閉じていたはずの足が大きく広げられている。

(オナニーしてぇよなぁ)

「はぁ……オナニーしたいわね……って、えっ!?今、なんて……」

やっぱり疲れているのかしら、と思った一瞬の思考の隙間に何かが挟まった。
とんでもないことを口走って思わず口で手を抑える……変だ、やはり何かがおかしい。
今日の出撃後……そう、お風呂に入ってから自分がまるで自分でないような気がしてならないのだ。
よくよく考えれば鏡の前で嬉しそうに自分の胸を揉みしだくなんて、まさしく変態のそれではないか。

「オナニーなんて、そんな……えぇ、なにかが、おかしいわ……」

普段の自分ならそんな事をするはずがない、考えるはずもない。
勿論、自慰行為と言うものはしたことはあるがオナニーと言う低俗な言葉を使った事もなく。
疲れているだけかもしれないがもしかしたら病気や、何かしら精神に異常をきたしてしまっている?

(あぁ、おかしい……なら、きちんと確認しないとな?見て、触ってみないと)

確認しないとならない、先ずは顔だ。
髪を整える際に使っている手鏡を取って唇の色が変わっていないか、瞳孔が開いていないかを確かめるが異常はないようだ。
真面目でお堅そうなパーツ配置をしておきながら、女性らしい豊満なスタイルをしたいつも通りのムッツリスケベの顔。
ぺたぺたとすらりとした手で頬を触り、夢ではない事を確かめるために頬を抓る。

「やっぱり現実……」

そのまま豆一つ出来ていない手、ほっそりとしながらもしっかりと筋肉がついている腕を触ってみる。
意外と二の腕付近はプニプニとして柔らかく、女性らしい脂肪を纏っている事が分かったがそれも異常ではない。
肩や首回りも、特に血管が浮き出ているなども見受けられない、となると。

「首から下……この男を誘うようなカラダが怪しいわね」

部屋着姿の自分のカラダを見下ろす。
外見上は特に異常は見られない、いつも通りお腹を覆い隠すような大きな双丘とむっちりとした太ももから伸びる長い脚が見えるくらいだ。
ならば腕と同じように触ってみないと分からないという事か。

「こんなエロいカラダ、おかしいわ……いやらしすぎる……おかしいからもっと確認しないと、原因を突き止めないといけない……わね……敵を知って、己を知らないといけないもの……んっ!」

胸を持ち上げ”感触に異常がないか”確認する。
その次は服をまくり上げると、灰色のナイトブラを露出させてその中に手を滑り込ませていく。
先ほどはカップの上からの感覚であった、ならばきっちり中身まで確認しないと。

「んっ、はっ……ふっ、う……」

……大丈夫、いつも通り柔らかくて気持ちいい。
たださえ深い谷間が揉むたびにさらに深くなっていくような情欲を誘うスケベおっぱいだ。
ブラをずらせばすぐさま巨大な乳が零れて、乳首と乳頭が露わになってしまう。
風呂場の時よりも一回り大きくなっているのは充血しているから、これも特に異常ではないが……

「触って……きゃうっ!んっ、えぇ、いつも、どおりね……」

ビリっとした刺激が胸から脳へと送られて行く。
思わず肩が縮こまってしまったが、これもまた正常な反応だ。
いつも通り、そういつも通り……言い聞かせながらうっすら腹筋の浮いている腹を撫でる。

「ここも、大丈夫ね……あ、でも少し熱いかしら」

下腹部の辺りがキュッとして熱を持ってしまっているがそれも大丈夫だ。
全く、ただ自分はエロボディに異常が無いかを確認しているだけなのに興奮するなんて……
ため息をつきながら今度は手を後ろに回してむちっととしたお尻を揉んでみる。

「んっはぁ……すこし、肉が付いたかしら……」

ショートパンツから分かるその感触……だがそれも異常からは程遠い、むしろ喜ばしいくらいだ。
自分の肉体がより扇情的なものになっていっているのだから。
ぐにぐにと弄ぶのが楽しく仕方ないし、姿勢によっては尻が太ももに当たっているような感覚すらする。

「エロボディのおっぱいに負けず劣らずの尻ってことかしら……ふふっ……んっ……」

では太ももはどうか……やはり問題はない。
女性らしいふっくらとしたラインを描きながらちゃんと筋肉は感じられる。
多少腕よりもその量は多いように感じるが、戦闘行動に支障はない。
寧ろ足腰の強さは性行為時にも肝心だ、スケートのような動きをするのであれば必要不可欠。

「どこも、おかしくないわね……はぁ……はぁ……」

触診によるボディチェックは異常なし。
やはりちゃんと全身を見れる鏡で確認しないといけないと判断した加賀は報告書のことなど忘れ姿見の前に立つ。
紅潮した顔、女性としてひとつの完成形に至った極上の肉体。
色んなところを弄ったおかげで気崩したようになっている服はより扇情的になっている。

「すごく、おいしそう……ふふふ……」

三日三晩何も飲まず食わずでいたの状態で大好物を出されたかのように加賀は舌なめずりをした。
そんな下品な事などしたことが無かったはずなのに……その違和感すら感じていない。
脳内に響き渡る肉欲にまみれた声がどんどん大きくなっていく。

(そうだ……このエロボディを、犯せ……!)

きっとこれは、自分の声だ……加賀は何と無くそう思っていた。
そう、はしたないと思っていた行為をしたいのが本来の自分……それなら自重する事などどこにもない。
大義名分を与えられた加賀の意識は壊れかけた天然ダムのように脆く、ボロボロと音を立てて崩れていく。
どこからともなく湧いてきた性欲は投光器のように増幅させられ、脳髄を焼いた。
もう頭の中は自分を犯すことしか考えられない、自慰行為ではなくこのエロボディを犯して滅茶苦茶にしてくて堪らなくなる。

「ッ、あ、あっ、待ち切れないっ!」

ガバッとTシャツを乱雑に脱ぎ棄て、ブラもはぎ取る。
長い髪の毛が引っかかって鬱陶しいが適当に放り投げた。
ぶるん!と乳房が今日一番の揺れを見せ、ぷっくり浮き上がった乳首を白昼の元に晒す。

「あんっ!ああ……なんてはしたない声、それなのに全く抑える気にならないわ。これ、これをまっていたのよ。私の痴態が見たくて仕方なかったの!」

布がすれる感覚ですら声が出て気持ちよくなってしまう……これが、加賀という雌の快感。
誰かの欲望を代弁するかのように自分の肉体を抱きしめる。
むにゅんと腕が胸に食い込んで大きく形を変えた。

「へへ、乳首がびんびんになってるぜ……なんてね」

男口調で話すことに抵抗がなくなっていく……いや、自分を犯してもらえているような錯覚を覚えて実に倒錯的だ。
レイプ願望があったなんて自分は本当にエロい女、そう思うがしっくりきてしまう。
そうでもなければ、こんな豊満なボディになるはずがないのだから。
雄に滅茶苦茶にされるためだけに生まれて来たと言っても過言ではない。

(くく、もうほとんど抵抗を感じねえな……これなら最後まで、いや、もっとだ)

何か脳内が言っている気がするがそんな事はどうでも良い。
今はとにかく、このエロボディを何とかしないと気が狂ってしまいそうだった。
息を吸えば酸素が全身に充填されて行くような感覚に包まれる。
そのまま、人差し指と中指でキュッと乳首をつまんだ。

「あっ、あっ!乳首っ!ぎゅーって抓られるの気持ちぃい!んふあああっ!ふ、普段こんな乱暴な触り方しないのにっ!ああ、ゾクゾクするわぁ」

普段なら優しく、じんわりと責めたてていくはずだったのだが待ち切れなかった。
ご馳走が目の前にあるというのに待つ人はいないのだから仕方がない話、きゅっと目を閉じ快楽を一身に受け止める。
こんな本能剥き出しの自慰なんて加賀は初めてである、が十年来慣れ親しんできたはずの自分の肉体は自然と受け入れて快楽を生み出していった。
何故こんなに気持ちが良いのと言う戸惑いはすぐさま自分がエロいからと言う答えに上書きされて、ニタリと笑みを深める。

「私……こんなイイものを持ってたんじゃない……どうして今まで気づかなかったのかしら?ふふ、でもいいわ。今日自分の新しい側面を知れただけ、大きな収穫よ……いや。『私』自身が望んだ姿なのだから当たり前よね」

自分の存在を構成するものに異物を仕込んで変質させていることが堪らなく楽しい。
ぶち壊して、自分の望むモノに変えてグチャグチャにされていくのが嬉しくて仕方がない。
もっと、もっと気持ちよくなりたい、もっと変えられて行きたい……

「んっはぁぁぁぁっ♡乳首ぃ、メチャクチャ気持ちいいッッ♡んっ、はぁ、んんんんっ!」

グリグリと乳首を抓り搾り取るように扱けば、全身を仰け反らせて加賀は軽く絶頂に達した。
キュッキュッと太ももをこすり合わせ、前傾姿勢になりながら大きく息を吐く。
肩を上下させて、バランスを崩しそうになりながらも姿見に手を着いた。

「あ……はぁ……♡」

ゆっくりと顔を上げれば、そこには情欲に染まり切った自分が居た。
なんて、エロいのだろう……素直にそう思った瞬間、欲望が再燃する。
まだ足りない、この先を彼女は知っているのだから。
ふらりとカラダが後ろに倒れて、ポスンとベットに座り込む。
足を開けば、股間部分にグチュリと言う粘り気の強い感触を覚えた。

「っふ……」

自然と手が下に伸びていく。
もう腰を上げてズボンを脱ぐ事すら煩わしいと感じた加賀は、腰の部分からショーツの中にまで手を突っ込む。
股間にたどりつくと粘液にまみれた陰毛が出迎えた。

「もうぐしょ濡れじゃない……ここまで興奮する自慰……いえ、オナニーは久しぶりだわ。んっ!んんっ!ああっ、擦ると腰が震えるっ……あっ、ああっ!なんてそそる顔してるの、私……もっと、もっと歪ませたいわ……この加賀を……」

ぐちゅ、と毛をかき分けると灼熱の泉が指に触れる。
それだけで先ほどの絶頂以上の快楽が加賀の脳ミソを襲った。
本当に小さくかき分けるだけでそれだけのモノ……自分のエロさを再確認させられる。

「ンヒッ……でももっと、クリを……んっはぁぁぁっ!」

すっかり膨れてしまったクリトリスをこすこすと弄ると、腰が砕けてしまう程の電流が頭からつま先を駆け抜けていく。
ギシリ、とベッドが軋む音を耳にした時にようやく自分が飛び跳ねたことに気づいた。
しかし止まることは無い……欲望は際限を知らず、加賀の秘部を貪り尽していく。

「んふっ!んっ、んんんっ!んひぃいいいんっ!あ、ああっ、あはっ♪」

豆を乱暴にいじるたびに自分が晒すアヘ顔がいやらしくて仕方がない。
そこには普段の冷静沈着で皆に慕われていた自分の姿はなく、植え付けられた欲望の赴くまま肉欲をむさぼる一匹の雌がいた。
今、それを自分がしていて、自分がさせられている事に酷く興奮していく。

「ん゛っ、ぐっふぅ……!腰が前後に勝手に動くぅ!うっはぁ~、加賀のカラダ……スケベ仕様にチューニングするの楽しすぎ……!」

快楽が積みあがるにつれて男の意識が表面へ浮き上がってきた。
加賀と混在していたものが徐々に置き換わり、欲望に塗れた精神の形に肉体がはまっていく。
彼女の精神は既に快楽で蕩けて粘土細工のようになってしまっている。
男はそれを無意識に行っていた……だからこそ、ただ純粋に肉欲に特化した形へと成型されていくのだった。

「んああっ!はぁ……ふぁっ!んおっ!おおおっ!こ、こんな声出したことないんだろうなぁ!へへへ、下品で俺好みの鳴き声だ、ぜ……くひぃ!んほおおおっ!?な、なんだマンコが……熱い……!んっ、んおっ、おっ、おほっ、おおおっ!?」

加賀の肉体との結びつきがこれまでにないほど強く感じる、これはもう自分の肉体だと言っても充分納得できるほどだ。
募る絶頂感とともに男は自分の魂が加賀の隅々に行き渡っていくの実感していた。
最早耐えられないと言わんばかりに仰向けに倒れ込むと、足を赤ん坊のように上げて大股を開く。
ショートパンツの隙間から愛液に染まって色を深めたショーツが顔をのぞかせた。

「んひいんっ!あ、ああっ!アアッ!や、やばっ!もうイク!このカラダで……加賀のカラダで!女の快楽……女の絶頂……!『私』で体験しちゃう!んおっ!おほぉおおっ!?おっ、おっ!い、くっ……イッ……!?」

その瞬間に加賀の魂と自分の魂が明確に結び付いた気がした。
自分という存在が刻み込まれ、異物としてではなく加賀のカラダにあるべきものとして再定義されていく。
雄に滅茶苦茶にされる雌と言う側面を付与された彼女は、難なく男の魂を主人として受け入れたのだ。
記憶が流れ込んでくる……生まれた時から今日この日に至るまでの詳細、その全て。
加賀のカラダを使ってもらうために、魂が差し出してきているのである。

「んぎぃ!いひゃあああああああアアア~~ッ♡♡」

それに触れた瞬間、ぷしゃああっと愛液が噴出し激しく絶頂した。
ギシリ、ギシリとベッドを軋ませて身体を仰け反らせ痙攣させる。
かちり、と何かが型にハマったような感覚ともに全身を幸福感が駆け巡っていく。
祝福……新しく加賀が生まれ変わった事に対する福音なのだ。

「はぁ……はぁ……へ、へへ……まだイクのが止まらねえ……おっ?おおおおっ!?」

乱れた呼吸を整えながら、至る所で絶頂する加賀のカラダを落ち着かせる。
グショグショになった右手を秘部から引き抜くと、拭くこともせずに額に載せて目を隠した。
大きな胸が呼吸に合わせて収縮を繰り返し、心地よい重みを提供する。
徐々に意識がさえわたって行き、加賀の肉体が思い通りに動いて期待通りの反応を示す事に気付いた。

「くく、くははっ!やった!やったぞ!遂にできた!加賀の肉体を、完全に支配することができたぞ!はははっ!」

凛とした声はどす黒い欲望にまみれた、どこか不思議な響きを持っていた。
無表情な加賀の顔を大きく歪ませ、鏡に向かってニタリと嗤う。
大きく深呼吸をすれば全身に力がみなぎってくるような感覚。
死んだ元の肉体とは全く違う、素晴らしいボディに興奮を抑えきれない。

「……いいや、こういった方がいいかしらね?正規空母、加賀……『俺』のボディとして着任しました、といったところかしら?ふふ、ふふふふふ!」

先ほどはまだ、自分のカラダに翻弄されるばかりでどうなっているか分からなかった。
なら、もう一度確かめないといけないのは自明のことだ。
しっかりと丁寧に教えてもらおうではないか、加賀の記憶を使って。
新たに得たこの憑依能力にはまだまだ先がありそうで、男は胸を躍らせる。
文字通り加賀の胸を弄び躍らせながら。

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コメント

非公開コメント

最高の憑依ss

こんな憑依の表現があるのか(驚)

めっちゃそそられます!!

Part3もとても楽しみに
待っています!!!

プロットとかちびちび拝見してるなかで謎の既視感を感じていましたが今回ので月華さんのひょいに似てたんだなと思いました。

少しずつ能力が向上していくやつとか、器と魂が合致していくやつとか、個人的には先の展開を長く長く期待できるやつ凄く好きで、少し読み進んだあたりからずっとソワソワしてました。

ごちそうさまでした。何回か読み直します。ぐへへ

No title

意識誘導、思考の融合等好きな描写があって
続きも楽しみにしてます