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2016/12/17

我が主のために

初めてファンタジーモノに挑戦してみました!
とても難しかったですが同時に楽しむこともできました!
騎士が誰かに似ていることは気にしないでください!

「ついに……ついにこの時が来た!我が悲願が成就される時が!」

蜘蛛の巣が張り巡らされた薄暗い一室で黒いローブを纏った男がいくつもの埃被った魔術書を眺めながら歓喜に打ち震えていた。ろくに食事を取っていないのだろう、痩せ細ったその身体は死期の近い老人のような印象を与えた。辺りには様々な液体や生物の一部が散乱しておりそれをひとつひとつ材料に変えていった細腕は真っ赤に染まっていた。ぐっと両手に魔力を込めるとそれに呼応して握りしめたこぶしが妖しく光り出す。

「これでようやくあの方を蘇らせることができる!この魔術さえあれば……!」

この瞬間から男の企てが静かに動き出し始めた。



多くの人で賑わう繁華街を魔術師ハウロはローブを深く被り人の波を縫うように通り過ぎていく。目指すは丘の上に鎮座する巨大な城、このガレアル王国を治める王家が住まう場所だ。
今でこそ平和を謳歌している王国だが10年前は戦乱の炎に包まれていた。突如として現れた魔王なる存在の軍勢の侵略を受け、多くの人々が命を落とした。持てるすべての戦力でこれに対抗していた王国だったが、戦いが2週間続いたある日一夜にして壊滅寸前まで追い込まれた。無理もない。莫大な魔力を持ち合わせた魔王が直々に王城を落とすべく攻め込んできたのだ。この世界において魔力とそれを用いた魔術の存在はそれほど珍しいものではなく人々に広く認知されていた。しかし、ほとんど者はそれをまともに扱うことができず、ましてや戦いのために用いることができるのは特別な教育と訓練を受けた王家直属の騎士団くらいのものだった。だが魔王はその騎士団さえも蹴散らし、瞬く間に王城内に侵攻し王国支配の邪魔となる王とその妻、そしてほとんどの王族を殺害すると、最後に生き残った当時12歳のリリア姫さえも手にかけようとした。
だがそれが成功することはなかった。
膨大な魔力で生み出された黒炎で王女を焼き尽くそうとした瞬間、魔王の力に呼応してそれ以上の魔力の奔流が彼女から跳ね返って来たのだ。弱冠12歳にしてリリア姫は魔王をも凌ぐ力をその内に秘めていた。吹き飛ばされた魔王はダメージこそは負ったもののすぐに立ち上がった。だがそこで一瞬だけ生まれた隙が命取りになった。
背後からの一閃。
魔王の攻撃を受けても息絶える事なく、かろうじて生き残ったガレアル王国騎士団長アイシャ・デュラントの全霊を込めた一撃によって魔王の肉体は真っ二つに切断され、王国中に響き渡るほどの断末魔とともに消滅した。
こうして王国は魔王軍との戦いに勝利した。

「忌々しい……!あの女さえしぶとく生き残っていなければ……!」

人ごみをかき分けながら小さくつぶやく。ハウロはかつて魔王の右腕として仕えた魔術師だった。災厄を呼ぶとされる闇魔術を得意とする彼は周囲の人間から疎まれ迫害され、しまいには殺されそうになり命からがら故郷を離れさまよっていたところを魔王に拾われた。以来彼は魔王に永遠の忠誠を誓いその能力のすべてを魔王のためだけに振るった。そして魔王が敗北したその日から彼はただひとつの目的のためだけに10年という歳月を捧げた。
そして寿命の大半と引き換えに禁断の魔術を完成させた。

「一度死したこの場所で、あなたを復活させます」

王城の前に辿り着いたハウロは最上階にある宮室を見据えながら再び一歩を踏み出した。




10年前に国が崩壊しかけたこともあり、城内の警備はねずみ一匹も通さないという意気が伝わるほどに重厚なものだった。だが、あろうことかハウロは堂々と正門から入り、王宮へと続く階段に向かって大広間を通り抜けていく。広間のど真ん中を通っているにも関わらず彼の存在に警備兵が気づく様子はない。

(王城の警備兵とはいえ所詮は魔力を扱えぬ雑兵でしかない。隠匿の魔術を使えば誰も私の存在を感知することはできない)

あらゆる魔術に精通するハウロにとって魔力を持たない者を欺くことは造作もなかった。階段を上りきりその奥へ進む。するとひとつの扉の前で立ち止まった。明らかに他と比べてもひと際豪華な作りになっているのが分かる。

「ここだな。では失礼するとしよう」

小さく呪文を唱えると扉に手の平を当てそのまま押し込んだ。するとその力で扉が開く事はなく代わりに彼の手がすり抜けた。まるで扉の存在を無視するかのように全身が入り込みその反対側に出る。そこには煌びやかな装飾が施された大部屋が広がっていた。まっすぐに敷かれたカーペットの先には玉座が、そしてそれに姿勢よく座る人物の姿があった。
銀色に輝くティアラを被り、白いドレスに身を包んだ女性は他でもないリリア王女だった。王の死後、唯一生き残った王族として王政の中心となった彼女は世話役でもあった騎士アイシャの協力を得てこの国を10年前の惨状から立て直した。元々聡明な少女だった彼女はこの10年間でその外見内面ともに見事に成長を果たし今ではガレアル王国を治める立場まで上り詰めた。本来ならば女王を名乗ってもいいはずなのだが本人は自分がまだふさわしい器になれていないとし、あくまでも“王女”としてこの国を導いてきた。22歳になった彼女は顔立ちにほんの僅かな少女らしさを残しながらも見る者の心奪うような美女に成長していた。肩にかかる程度に伸びた黒髪が彼女の澄み切った空色の瞳を引き立てている。彼女の目からは強い意志を感じ取ることができた。

(いい女になったようだな。それにあの時より秘められた魔力が大幅に膨れ上がっている。成長とともに増大していったということか。だがどうやらそれを扱えるようになったわけではなさそうだ。あの方を凌ぐ……いや、あの方を越える力を持っておきながら……まったく、とんだ宝の持ち腐れだ)

今彼女は玉座にひとりで座っている。おそらく誰かと謁見する予定なのだろう。宮室内に護衛のひとりも付けないのは彼女なりの信頼の証しとのことだがハウロにとってそれはこれ以上ないほど好都合だった。

(くくく……では今のうちに我が悲願……ここで果たそうぞ!)

ほくそ笑んだ彼5メートルの距離まで近づいたところで両手をリリアに向かって掲げ、呪文を唱えようとした。
その瞬間だった。
ガチャリ。
背後の扉の開く音。タイミング悪く待ち人が来てしまったようだ。

「お待たせして申し訳ありませんリリア様。城内に不穏な魔力を感じたもので……」

現れた人物に振り向いたハウロは目を見開いた。入ってきたのは10年前、魔王にとどめの一撃を食らわせた騎士アイシャだったのだ。あの時からの見た目の若々しさはほとんど変わっておらず20代と言っても疑う者はいないだろう。おそらく少しでも長い間リリアを守れるように魔術で肉体の若さを保っているのだ。彼女はこの王国で数少ない魔術を扱うことのできる人間なのだ。

「もうアイシャってば、ふたりの時は様はいらないって言ったでしょ?何年の付き合いだと思ってるの。早くこっちに来て。久しぶりに1対1で話せるのが楽しみだったの」

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アイシャが入るなり嬉しそうに玉座から立ち上がりこっちこっちと手招きをする。
アイシャは観念したように肩をすくめるとリリアに向かって進み出した。ハウロは挟み撃ちになっている形だ。

(まずい!この女なら俺の隠匿の魔術を看破されかねない!魔力の痕跡を見付るくらいだ。俺ほどではないにしろ魔術に精通し、それに対抗する術を持つ奴がいるなかで計画を実行するのは危険すぎる!ここは一旦退いて……)

「……!……そこにいるのは誰だ。姿を見せろ下郎」

(なっ!?)

鞘から剣を抜き、正面に構えたアイシャを先ほどまでの優しい目つきから一転、キッと鋭いものに変えた。もちろんリリアではなく魔術で姿を隠したハウロに向かって言っているのだ。

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「あ、アイシャ?急に剣なんて抜いてどうしたの……?」

「そこを動かないでくださいリリア様。そこにあなたを狙った何者かがいます……姿を現せと言ったはずだ!でなければこのまま斬るっ!!」

(くっ……!)

これ以上身を隠す意味はないと悟ったハウロは隠匿の魔術を解きふたりの前にその姿を現した。フードを脱ぐとその苦虫を噛み潰したような表情が露わになる。

「さすがだ、ガレアル王国最強の騎士アイシャよ。俺の魔術を見破るとは、あの方を倒しただけのことはある。正直計算外だったよ」

「あの方……?まさか貴様!魔王の手の者か!まだ残党がいたとはな……」

「俺はあの戦争には参加していなかったのでね……あの方の最期を知ったのはすべてが手遅れになった後だった。魔王軍は敗退し大半の者は処刑され、運よく難を逃れたに過ぎない俺はまた独りになった。これでも魔王様に心から忠誠を誓った身だ。お前らに対する憎しみをこの10年間、1日たりとも忘れることはなかったぞ。特にあの方に命を奪った騎士アイシャ.…..!お前だけはわが手で絶望の底に突き落としたいと思っていた!」

戦闘向きではないハウロはアイシャとまともに戦って勝つ術を持ち合わせていない。最悪の状況に陥っているにも関わらず彼女に最大限の憎悪をぶつけた。

「お前にはあの日生き延びたことさえも後悔するほどの苦しみを味遭わせてやらねば気が済まない!」

「ほざけ!貴様はここで斬られておしまいだ。この国を崩壊寸前まで追い詰めた魔王との因縁は、ここで私が断ち切る!」

ぐっと力強く踏み込み地面を蹴飛ばしたアイシャはものすごい速度で一直線ハウロに斬りかかった。だが刃が彼に触れる寸前、見えない壁がその斬撃を弾いた。

「なっ!?」

「ふん、残り僅かの寿命を限界まで削って作り上げた結界だ。その聖剣を持ったお前でもそう簡単には破れんぞ。おかげで俺は持って数日の命になってしまったがな……」

息を乱しながら邪悪な笑みを浮かべたハウロはアイシャに背を向けリリアに近づく。呆気に取られていた彼女は行き絶え絶えになりながらも不気味な笑みの男に身をこわばらせた。

「あ……やめて、ください……あ、ああ……いや……」

先ほどまで強い意志を瞳に宿していた彼女だったが10年前のトラウマともいえる記憶がよみがえったのか、腰が抜けてしまいその場から動けなくなっていた。
その光景に焦りを隠せなくなったアイシャは結界を何度も斬りつけながら大声で叫んだ。

「そこまで命を削ってまで何が目的だ!復讐か!?ならば狙うべきなのは姫様ではなく私だろう!?リリア様はまだ子供だったにも関わらず魔王によって家族を奪われた!どれほどの悲しみと絶望を味わったか貴様に分かるか!?それでも立ち上がり、父と母がかつてそうしたようにこの国を守ると決意した!これほどまでに尊い決断した彼女を……“リリア”を……これ以上苦しめるなぁ!!」

ガキィン!という強い衝撃音とともに結界に大きな亀裂が入る。激高したアイシャの猛攻は一層激しくなり、障壁を破られるのも時間の問題だろう。
ハウロは覚悟を決めるとリリアの顔を見据えたまま両手を持ち上げた。

「俺はここまでのようだが目的は果たさせてもらう。悪く思うなよリリア姫」

「わ、私を……殺すのですか……?」

恐怖に必死に耐えながら問う。

「さあどうだろうな。だが間違いなくお前を利用させてもらうことにはなる」

「私に、王女の立場以上の利用価値はありません……魔術も使えない私に何を求めるのですか……?」

「くく、気づいてないのか?お前の内に秘められている魔力は魔王様を遥かに凌ぐものだ。扱い方を知らないだけでお前はとんでもない才能を持っているんだよ。だからこそあの日あの方は死に、お前は生き延びた」

「え……?で、では……私の魔力が目的なのですか……?それを使って魔王が成し遂げられなかったことを……?」

「半分正解ってところだ。だがもう時間もない。下らぬ問答はやめにしてネタばらしと行こう。俺の目的は禁断の魔術によってお前の肉体と魔力を捧げ、魔王様を復活させることだ」

ハウロの言葉にリリアの表情が引き攣った。だがすぐに顔を横に振ると先ほどまで失せていた意志の光が再び瞳に戻った。

「結局のところ私を殺すという事ですね。そしてそれだけでなく魔王も復活させるなんて……いえ、させません。どうせ死ぬのならあなたに利用されてではなく舌噛んで死にます。この国を再び戦火のもとに晒すようなことは絶対にさせません!」

彼女はキッとハウロを睨むと口を大きく開いた。
それを見たアイシャの悲鳴が響く。

「いけませんリリア様!あなたにはまだ未来が!」

(ありがとうアイシャ……私、あなたのおかげでこの10年間幸せだった。さようなら……先に父上と母上のところに行ってるわね)

何も言わない彼女だったが涙を浮かべる瞳から本気だという意志が伝わった。
まだ結界を破れずにいたアイシャは絶叫した。

「リリアァァァァアアアアアアアッ!!!!」

涙を流しながら叫ぶアイシャの姿を焼き付けると、リリアはその目と同時に舌を挟んだ顎を勢いよく閉じた。










「自害するなら宣言などせずにさっさとやるべきだったな」

一瞬の沈黙、それを破ったのはハウロの抑揚のない声だった。

「なっ!?」

生きている。目を開いたリリアは口から血を流しておらず即座に自害に失敗したことを理解した。

「麻痺と拘束の魔術だ。全身は動かず力も入らないだろう?」

「あ、ああ……そんな……私……」

自らの意思で死ぬことさえできなかった。その無力感と悔しさによって彼女の瞳からはとめどなく涙が溢れた。

「言ったはずだ。時間はないと。お前たちの下らぬ茶番に割く時間もな……さあ、待ちわびた時は訪れた!」

両手をリリアに向けたまま呪文を唱え始めるとリリア中心に床に赤い魔法陣が浮かんだ。それと同時に彼女の身体がびくんっ!と跳ねてこわばり、仰け反った首と背中が天井に顔を向かせた。

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「ひぐっ……!あ、ああ……いや……やめて……うぁ、ああっ!」

魔法陣が妖しく輝くと床から湧き上がる魔力が彼女に纏わりつき始めた。するとそれに呼応するように全身が小刻みに震え始め、今度は彼女の胸の中心から白い光の奔流が溢れ出す。彼女自身の膨大な魔力が引きずり出されているのだ。

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「あぐっ!ひぎっ!う、あっ、あっ、あああああっ!」

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目を見開き苦しそうに悶えながら声を上げ続ける。胸の中心から広がった白い魔力は気が付けば全身を包んでおり、まるで魔法陣の赤い魔力から彼女を守っているかのようだった。だがそれも束の間、赤い力はそれを食い破り鎖のように上半身に巻き付くと白い魔力と逆流するように彼女の胸の中へとなだれ込んでいく。

「ぐああああっ!!あが、が、ぐぁ……がはあああああっ!」

彼女の目が一瞬澄み切った空色から見つめたものを震え上がらせるような深紅に変わった。まるで彼女の根源を清き乙女から新鮮な血を求める魔物のものに染め上げていくかのように。

「あ、あっあっ、ああああっ、あああああアアアアアアアアアッッ!!」

人のものとは思えない叫びとともに彼女を満たしてであろう赤色が全身から爆発的に溢れ出す。

「ア、ア、あはッ、あハハ!あはハあああああアアアアアアッ!!」

ガクガクと震える彼女の叫びに心なしか違う感情がまじった気がした。まるで歓喜しているような……
膨大な力がリリア姫の心を塗り潰し、酔わせているのだ。
その姿にハウロは悲願達成の時が近いことを悟った。

「素晴らしい!これほどの魔力がこの世に存在するとは!さあ、魔王よ!リリア姫の魂と力の奔流を喰らい顕現せよ!そして今度こそ私とともにこの国を!世界を!あなたのものにす……」

突然彼の言葉が止まった。
いや、止められたのだ。背中から彼の心臓を貫く刃によって。

「がはっ……アイシャ……貴様ァッ……」

「死ね、屑が……」

氷のように冷たいで言ったアイシャはザシュッという音とともに剣を引き抜くと傷口から大量の血が溢れさせたハウロは力なく倒れた。術者を失ったことで魔法陣は崩壊し、リリアから溢れていた魔力が霧散する。支えを失い崩れ落ちそうにリリア姫の身体をアイシャは抱きしめながら受け止めた。

「ごめんねリリア……私、あなたを守れなくなるところだった……あなたはだけは絶対に死なせないって誓ったのに……でも、間に合ってよかった」

「そうね。間に合ってよかった、本当に。ふふ、ふふふ……あははっ」

意識を失ったと思っていたリリアが目を覚ましたと思うと今度は不気味に笑い出した。
顔を確認しようとした瞬間、全身に激痛が走った。

「がああああああああっ!?」

叫びながら床に伏せてのたうち回る。だが身体に傷のようなものは見当たらない。
間違いなく神経を狂わせる魔術だ。

「あっは~っ、ごめんねアイシャ。すっごく痛いよねぇ……まだ加減ができないのよ。知ってるでしょ?私の、このカラダの魔力量は尋常じゃないってこと。ホント、この娘にここまでの資質があるとは思わなかったわ。よかった、“あの時殺さなくて”。あまりにももったいないもの……ワタシにこれほど相応しい肉体はないというのに……うふふ」

自分のきめの整った頬をうっとりとした表情で愛おしそうに撫でるリリア。明らかに普段の彼女ではなかった。

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「ぐあっ……ま、まさか……貴様は…..!」

「10年ぶりね騎士アイシャ。また会えて嬉しいわ」

真っ赤に変色した瞳で見下ろしながら彼女は「再会」を喜んだ。

「その言葉遣いでしゃべるな…………魔王!お前はリリア様ではない……!」

「んー、確かにそう。このカラダはもうリリア姫のものではない。この魔王がもらいうけたのだからな。そして実に素晴らしいぞ。女になるとは思っていなかったがこの美貌、頭脳、そして溢れんばかりの魔力の才、私の器になるために生まれてきたといっても過言ではない。こうなるのであれば貴様に殺された甲斐があったってものよなぁ!アイシャ」

倒れているアイシャの脇腹をヒールで踏みつけると何度も奥に突き刺すように押し込む。

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「ぐあっ……はあっ……さっさとリリア様の身体から出ていけ……!」

「アイシャ、まだそんなことを言うの?ただ魔王の魂が私に乗り移ったと思ったら大間違いよ。ハウロが私に施したのは魔力の核でもある魂同士の融合の魔術。それも魔王の魂が私を取り込むような形のね。もう出て行くと出て行かないとかそういう次元の話じゃなくて、存在そのものが変わったの。文字通り生まれ変わったの。この髪も、声も、胸も、お尻も、脳に刻まれた記憶さえも全部魔王様のものになったのよ? 」

本人が密かに自慢だった艶やかな黒髪をかきあげながら自分のものとなった肉体をまじまじと見つめる。
かつては殺そうとした少女がこのような形で期待以上に育ったことに満足げに笑う。

「あぁ……♪久方ぶりだぞ……肉体から湧き上がる性欲に打ち震えるのは……これは魔王(わたし)の興奮に姫(わたし)の肉体が呼応しているのか?それとも……元から私は淫乱だったのかしら♪」

美しい曲線を描くちょうど良いサイズの美乳を持ちあげながら、本来のリリアの口調でかつてこの肉体の持ち主だった彼女をあざ笑う。

「それ以上、姫様を愚弄するな……!その身体は貴様のような下郎が触れていいものではない……!」

「確かに……美しいがいささか清廉すぎるな……どれ、魔王(わたし)好みに変えてみるとするか」

苦痛に耐えながら噛みつくアイシャに魔王は意外なことにうなづくと、自分の身体を抱きしめ艶めかしい声を上げ始めた。

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「ぅん……んんっ……んふっ……見てて、アイシャ……うふふ……んぁ、はぁ……はぁ……ちゃんと私が生まれ変わるところを……あふっ……あぁ……ああっ♪」

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ひと際大きな声をあげた途端、肩にかかる程度の髪が一気に伸び始め、腰にまで届いたと思うと今度は頭の先から色素が抜けていくように艶やかな黒が透き通った白に染め上がっていく。

「なっ!?」

突然の変化にアイシャは驚きを隠せない。リリアの美しいセミロングの黒髪が瞬く間に真っ白な長髪に変貌したのだ。しかしそれだけでは終わらない。

「あ、あっ、んああああっ♪」

頭と背中からは魔族の象徴である角と羽が生え、綺麗に揃った歯の両端は牙になっていた。
血色の良かった肌は雪のように白さが増し、人間としての温かみを失ったかのように思える。
そして極め付けに右の鎖骨の辺りには支配の象徴である黒い羽根のタトゥーが刻印された。

「はぁ……はぁ……んふふ、こんなものかしらね。どう?ちゃんと見ててくれたかしら?魔王の器として相応しい姿になったでしょ?」

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「そんな、馬鹿な……」

僅かな面影を残しながらもそこに立っていたのは先ほどまでとはまったくの別人だった。真っ赤に輝きを放つ妖しい眼光に吸血鬼のような牙を出しながら口角を吊り上げる彼女はとうに人間とはいえない存在になっていた。アイシャはすべてが手遅れであると悟った。

「私は……結局守れなかったのか……は、はは……これでは騎士失格ではないか。存在意義を果たせなかった私に生きる理由はない……魔王よ、私を殺してくれ…….」

失意から国を守る責務を忘れ、諦めの表情を浮かべて懇願する。だが魔王がこれを受け入れる事はなかった。

「そうしたいのは山々なんだけど、さっきあなたは私の部下を殺したのよね。彼は戦闘向きではなかったけどあらゆる魔術を扱うことのできる彼は私にとっては不可欠の存在だった。そんな彼がもし、戦闘に長けた肉体に宿って復活することができたなら、これ以上の戦力はないわよねえ、アイシャ?」

ニッと目を細めながら魔王はアイシャは見つめる。

「ま、まさか……」

「そのまさかよアイシャ。そのカラダ、彼に有効活用させてもらおうわね♪」

気が付けばアイシャの周囲には先ほどまでと同じ魔法陣が浮かび、妖しい光とともに魔力が漏れだし始めていた。それが彼女の全身に纏わりつき魂への侵入を始める。

「うぁっ、ああ……こんな……こんなことが……あがっ……!あっ、あああああああああああっ!!!」

深い絶望の絶叫とともにアイシャの視界は暗転した。最後に目に移ったのこちらに向かって笑みを浮かべるリリアを器にした魔王の姿だった。

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「じゃあね、アイシャ」









「っは!はぁ……はぁ……」

目を覚ましたアイシャは息を乱しながら状況を掴めないというような表情で周囲を見回す。

「目が覚めた?」

「……!」

目の前にいたのはどこかリリア姫に似た長髪の美女。だが頭からは角が生えその背中からは黒い羽が存在を主張していた。赤い瞳が楽しそうにこちらを見据えている。

「お前は……いえ、あなたは……はっ!?」

それが誰なのかを悟りきる前に自分の口から出る高い声に驚く。身体を見下ろすと女性騎士が着る赤い衣装に包まれた豊かな胸が目に飛び込んできた。

「お、おお……!これは……!」

好色に満ちた目で胸を掬い上げその柔らかい感触を堪能する。間違いないこれは……

「そうよハウロ。あなたはアイシャのカラダを手に入れたの。あなたが私にしてくれたように、あなたはその戦闘経験に満ちた王国最強の騎士アイシャのすべてを奪い取ったの」

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「くくく……そうだったのですか……この俺があのアイシャの肉体を……ふふふ、ははは!何という皮肉!姫のみならず自分の肉体さえも奪われてしまうとは実に滑稽だなアイシャ!あはははっ!」

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「嬉しそうね。気持ちは分かるけど」

「はっ!これは失礼いたしました!何分10年分の恨みがあったもので……」

「いいのよ。私も嬉しいの。復活できただけじゃなく、こんなに美しく膨大な魔力を持った肉体を手に入れたのですもの。これならもう私の前に敵はない。さっきからカラダのなかが歓喜と性欲が渦巻いて仕方ないの……んっ……んふぅ……ふふ」

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自分の胸をぐにぐにと揉みながらリリアとなった魔王、いや魔王となったリリアが魔性の笑みを浮かべる。清き乙女だった頃にはなかった妖艶さがそこにあった。

「はぁ……はぁ…..魔王様……その話し方……堕ちたリリア姫と話しているようでとても興奮します……うはぁ……」

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「んふ、今はリリアって呼んでちょうだい。今は彼女のすべてを楽しみたいの肉体だけじゃなく、彼女の人格もね……少しだけ魔王(わたし)好みに変えるけど♪」

「ならば私も“アイシャとして”応えなくてはいけませんね、リリア様♪」

口調は本来のふたりのものだが自らの胸を揉み、涎を垂らしながら浮かべている表情はまさしく発情したメスそのものだ。

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「ん、んあんっ……ねえアイシャ……さっきからアソコが疼いて仕方ないの……鎮めてくれないかしら……」

「もちろん、世話役の私が喜んで姫様を犯しますよ。リリア様が乱れる姿、想像するだけでイッてしまいそうです……♪んっ♪」

「んふふ……ありがとう……じゃあ、きてぇ……♡」

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両足を開き濡れそぼった下着を見せつけて誘惑すると、ふたりはその場で重なりあった。

「んあんっ!胸そんなに揉まれたら乳首が勃っちゃうわ…..んああっ!摘まんじゃ……んひゃああっ!」

「とっくにいやらしく勃ってますよリリア様。こんなにエッチな乳首はいじめたくなってしまいます。んあむっ」

「あぁあんんっ!あんんっ!吸われるの……すごいっ……!背中がぞくぞくする……!んんっ……!ひぁあっっ!」

アイシャに乳首を吸われてリリアは背中を反って身悶える。全身には興奮によって真っ白な肌から汗が浮かび上がり身体が熱を持ち始めているのが分かった。

「あっ……ああっ……んっ、ああっ……!あっ……アイシャ……もうダメ……はやくっ、はやくここを……!」

下着を横にずらし秘所を擦りながら更なる刺激を懇願する。それを見たアイシャは一切の理性をかなぐり捨てて欲望に身を任せた。指を入れて入口と奥の出し入れを繰り返す。するとリリアの腰が面白いように震え上がった。

「ふわああああ゛あ゛っ!あっ、あっ、あっ!そこっ、もっと!かき回して!すごく敏感で、んひゃああっ♪感じるっ!……っ♪子宮が降りてくるのが分かる……!」

「ふふふ、ではこういうのはどうですか?」

ハウロはアイシャの肉体の魔力を使い指に細かい振動を加えると水音が一気に激しくなった。ぐちゅぐちゅという淫らな音とともにリリアの背中が浮き上がって気持ちいいことを全身で示す。

「んんんっ、ンッっ、んんーーーっ!!んあああああああああっ!!!!……….かふっ………へあぁっ……くぅうんっ……はふぅうっ」

「潮を噴くほど気持ちよかったですか?では、最後は私も一緒にイカセテください……♡」

「あ、ああ……あ♡」

スカートを持ちあげるとそこには本来は男性しか持たない性器があった。リリアは唾を飲み込んでそれをまじまじと見つめる。

「これも魔術で作った代物です。最後は女性としての最高の快楽を味わってください♪」

言い終えるとアイシャは勢いよくソレをリリアの膣内に挿し込んだ。
ずぶっ。
入り込む音とともにふたりの視界がチカチカと点滅する。
意識が飛びかけるほどの快感に背中が震えあがる。

「ひあっ、はぁあっ!」

「うぁっ、あふっ!」

ゆっくり始まった抽挿は次第に早くなり、口から漏れる嬌声も大きくなっていく。女の肉体を手に入れた男の精神はお互いの淫靡な喘ぎによって興奮を高め合い、ますます肉欲を深めていく。

「ああっ!はっ、はっ、あっ、ああっ!!」

「んああっ!あっ、あっ、はっ、ひゃああっ!!」

腰を振りながらお互いの胸や乳首、クリトリスを刺激し合いすべての性感帯の甘い刺激を貪る。もはや頭にあるのは更なる快感を求めることだけだった。

「あっ、んっ……あっ、ああっ……くっ、んっ……あ、あぁん……ひぁあっっ!」

「んはああん!んんんっ!んっ……!あああっあっ!んあっ、あはああああっ!」

ふたりの体液は混ざり合いもはやどちらのもの分からなくなっていた。快楽は限界を知らぬまま高まり続け、乱れるふたりを“そこに”連れていく。

「あっ、ああっ♪ な、なにかクるっ、あっ、やっ、あっあっ、はああああっ♪あぁあっあぁ♪」

「リリア様っ!ぁんんっ! ぁあっ!私も……もう……!あっっ、ああッ! あっあっ、あっッ、ああっ!イッ……イッ……!♡」

「「あっっ、ああッ! あっあっ、あっッ、ああっ! あッあッあアァアアアッ!!♡♡」」

ぴったりと合わさった絶頂の声は宮室内に響き渡り、ふたりのアソコからは大量の愛液と
潮を溢れ、淫らな匂いが立ち込めた。
女の底のない快楽を堪能したふたりは肉体を重ねたまま、なかなか収まらない余韻をゆっくりと楽しみながら息を整えていく。

「はぁ……はぁ……とってもよかったわ、アイシャ……」

「あ……ん……私も……最高でした……」

いやらしい笑みを浮かべて見つめ合う。カレアル王国の姫と騎士は魔王とその側近によって身も心も支配されてしまった。

「んふふ……さあ、アイシャ……私が心から愛したこの国を壊しましょう。今度は私達自身の手で♡」

「はい、リリア様とガレアル王国を守るために振るってきた刃……今度はすべてを壊し、台無しにするために振るいましょう♡」

突如として豹変したリリア姫と騎士アイシャによってガレアル王国が崩壊するまで3日もかからなかったそうだ。
その時のふたりの姿はまさしく、魔王とその配下の再来そのものだったという。

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コメント

非公開コメント

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こういう乗っ取りってすごくそそられます!

No title

いや~実に素晴らしい!
魔王による姫憑依の理想のひとつですね!

悲鳴に歓喜の笑いが混ざるところとか、「間に合った」の台詞、ただ乗り移ったのではなく魂が融合しているのくだりなどが特にツボでした!
自分はよく乗っ取った女性の肉体を変異させる妄想もしているので、乗っ取り後の魔族化も見られて嬉しかったです。
その後の展開も大満足ですね(^^)

Re: No title

> いや~実に素晴らしい!
> 魔王による姫憑依の理想のひとつですね!
>
> 悲鳴に歓喜の笑いが混ざるところとか、「間に合った」の台詞、ただ乗り移ったのではなく魂が融合しているのくだりなどが特にツボでした!
> 自分はよく乗っ取った女性の肉体を変異させる妄想もしているので、乗っ取り後の魔族化も見られて嬉しかったです。
> その後の展開も大満足ですね(^^)

nekomeさん
ありがとうございます!
今回はただの憑依ではなく肉体にも影響を与えるものにしたいと思い、このような形にしました。
セリフ回し等は僕が得意な分野(だと思っている部分)なのでしっかりツボに刺さったようで良かったです!

Re: No title

> こういう乗っ取りってすごくそそられます!

柊菜緒さん
魔王が姫を乗っ取るのはテンプレですよね!
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