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2016/10/11

広がる悪意1

オリジナルをちょっとずつ書いていきます。
今回は登場人物の紹介って感じですかね。

厄介な奴に目を付けられてしまった――――
俺、相川裕樹はそう思った。
地元でも有名な不良にいじめられているクラスメイトを助けたところ、その標的が自分に変わってしまったというよくある話だ。殴る蹴るの暴力はもちろん、脅迫されることもあったが、俺は屈しなかった。元々正義感は強かったし、柔道を習っていたため身体も頑丈にできている。ああいった輩には毅然とした態度を取ってみせるのが最善なのだ。いつまで経っても折れない俺に業を煮やした彼だったが、無意味だと悟ったのかいつしか暴力もなくなっていった。





「裕樹はすごいね。まさかあの矢田和也を根負けさせるなんて!」

学校から一緒に帰っている途中で言ったのは幼馴染の山吹瞳だった。彼女は俺が目を付けられている間、気にかけてくれていた一人だ。今は別のクラスなのだが小学校時代は何故か6年間を通して同じ教室で一緒だったせいで中学校に進学して以降も関係は続いていった。そして高校に入った今でも一緒に帰宅することがひとつの習慣となっている。

「体だけは頑丈だからな。暴力を振るわれたくらいじゃ俺は折れないよ」

「ははっ、そうだね。でももしまたアイツに目を付けられることがあったら、今度は私が守ってあげる!あんなやつ、私がズドーンってやっつけちゃうから!」

瞳はえっへん!と胸を大きく張ってみせた。一体その自信はどこからくるのやら。

「ああそうだな。その時は頼むよ。はははっ」

「だから、さ……困ったらいつでも言ってよ?裕樹が強いのは知ってるけど私、裕樹にもしものことがあったら……」

さっきまでの明るさはどこへやら、しおらしくなった瞳は上目遣いで俺を見つめてきた。

「ああ……ありがとな、瞳。俺はお前みたいな友達がいてよかった」

「友達……うん、そうだね。私達友達だもん!ははっ…………バカ……」

「ん?なんか言ったか?」

「なんでもない」

「いやだってお前小さい声で何か……」

「なんでもないっ!!」

瞳は口をへの字に曲げてそっぽを向いてしまった。どう見たって何でもない訳がない。理由は分からないがどうやら怒らせてしまったようだ。こういう時は……

「……なあ瞳、今度映画にでも行かないか?今流行ってるのを観に行こう。ほら、あの男女が入れ替わるやつ!きっと感動するぞ~」

わずかな沈黙の後、瞳がボソッとつぶやく。

「…………裕樹の奢り?」

ほら食いついてきた。あとは畳み掛けるのみ。

「ああ、そしてなんと!今なら喫茶店のスペシャルパフェもお付けいたしましょう!無料ですよ!無料!出血大サービスです!おお、ぱちぱちぱち~」

某テレビショッピングの元社長のようにわざとらしく声を高くし、大げさな手振りをくわえる。なぜか観客の反応も自分でやる。
すると瞳はちらっとこちらを見た。

「…………いく……」

むすっとした表情が少し和らいだらそれが作戦成功の合図。明日には機嫌は直してくれるだろう。昔からこいつは感情がすぐに表情に出るので助かる。
これで矢田の件はオーケー、瞳の機嫌も直って万事解決!
明日からまた平穏な日常が訪れる。


その時の俺はそう信じてやまなかった。



翌日、登校した俺が席に着くとクラスメイトの秋山詩織さんに声をかけられた。長いポニーテールがトレードマークの彼女は文武両道で面倒見も良く、この学校の生徒会長を任されているためか周りからの信頼も厚い。彼女は矢田の被害に遭った生徒の心的サポートをすると同時に矢田本人を更生させる方法も探っているらしい。あれだけの悪行を重ねてきた矢田が今更改心するとも思えないというのが正直な感想ではあるが、それは本人には言わないでおく。

「相川君、あれからは大丈夫?最近矢田君は学校ではおとなしくしてるみたいだけど裏で何かされてない?」

「ああ、何もされてないぞ。向こうも壊れないおもちゃで遊んでも面白くないんだろうな」

「そう……だからといってまだ気を抜いちゃだめよ。矢田君はああ見えて執念深くてたまにとんでもないことを思いつくから」

それだけ言って彼女は自分の席に戻る。

とんでもないことか……。肉体的ストレスで折れない人間は精神的アプローチで突き崩していくのが定石だが……。いや、あいつのために思考を割くのはよそう。
今はちょうど教室に入ってきた担任、西森果歩先生の現国の授業に集中だ。

「はい、では授業を始めます。予告していた通り最後に小テストをやって、25点中20点に満たない人は補習が参加してもらうのでそのつもりで」

いや、正確には”先生”に集中だ。学業に関しては厳しいが美人で有名な西森先生。彼女の持つオトナの色気にメロメロの男子も多く、俺もいつも目の保養をさせてもらっている。あのはち切れそうな胸とタイトスカートに包まれたお尻は男なら一分一秒でも焼き付けておきたいものだ。でもそのせいで授業の内容がほとんど頭に入ってこないのは内緒だ。
実は一度点数が足りなくて補習に出ることになったことがあるのだが......思い出すだけでも寒気がするので同じ轍を踏まないようやっぱり最低限の意識は授業に向けよう。
思春期の高校生らしい思考に浸りながら学校生活を満喫する俺だったが、この時から悪意は俺の日常を侵食し始めていた。

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コメント

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No title

おおぅ……むっ……ふぅ。
ごちそうさまでした(爆)

いやいやすみません先走りました。もうこの時点で期待ではち切れそうで! 最ッ高のラインナップじゃないですかぁっ! 憑依で踏み躙るためとしか思えない女性陣・人間関係ですよォ!

どれだけ酷いことになるか楽しみでなりません!